AWS初心者学習⑥ ~Route53について~

今回はAWSにおけるDNSサービスである、Route53について書いていきます。
可用性の高いサービスを作る際には必要になってくるサービスだと思います。

 

Route53とは
Amazon Route53は、可用性と拡張性に優れたドメインネームシステム(DNS)ウェブサービス。Route53を使用すると、ドメイン登録、DNSルーティング、ヘルスチェックの3つの主要な機能を任意に組み合わせて実行できる。3つすべての機能でRoute53を使用するように選択した場合は、次の順序でステップ実行する。

 

ドメイン登録
Route53を使用して、ウェブサイトやアプリケーションにアクセスするための名前(ドメイン)が登録できる。

例:S3のバケットで簡単なウェブサイトを作成できる。

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1.www.hogehoge.com のIPアドレス教えて!
2.OK!100.100.XXX.XXXだよ。
3.100.100.XXX.XXXにアクセス!
※Sorryページなどでよくある構成みたいです。

 

ドメインリソースへのインターネットトラフィックのルーティング
ユーザがウェブブラウザを開き、ドメイン名またはサブドメイン名をアドレスバーに入力したとき、Route53はブラウザをウェブサイトまたはウェブアプリケーションに接続するための支援を行う。
※下にもう少し詳しく書いています。

 

③リソースの正常性のチェック
Route53には、自動リクエストをインターネット経由でウェブサーバなどのリソースに送信して、そのリソースが到達可能、使用可能、機能中であることを確認する。これにより、リソースが使用不可になったら、通知を受け取るようにしたり、インターネットのトラフィックを異常なリソースから遠ざけるようにルーティングできる。

きっとこんな感じ!

 

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サポートされるレコードタイプ
色々な種類のレコードを使用することができますが、使用頻度の高そうなものをピックアップして紹介します。

・Aレコード
ドメイン名、ホスト名などから一般的なIPv4のアドレスを知りたい際に使う。。
イメージ: www.hogehoge.com のIPアドレスは 100.100.XXX.XXX です。

・CNAMEレコード
Aレコードで定義されているドメイン名と別名を定義する
DNSには、Zone Apexと呼ばれる最上位のノードが存在しているが、CNAMEレコードでは、Zone Apexが直接管理しているDNS名に対しては、レコードを作成できないので注意。

イメージ:CNAMEの設定:huga.hogehoge.com は www.hogehoge.com のことね。
     ユーザー:huga.hogehoge.comのIPアドレスを教えてください。
     Route53:huga.hogehoge.com は www.hogehoge.com のことね。
          IPアドレスは 100.100.XXX.XXXだよ。
     ユーザー:100.100.XXX.XXXね。ありがとう!

・Aliasレコード
イメージ:CNAMEのZone Apexに対しても作成できるレコード。

・MXレコード
対象ドメイン宛のメール配送先ホスト名を定義するレコード。Aレコードを参照して、メール転送先を判断するのでAレコードにメールサーバの情報が必要なる。
イメージ:うちあてのメールはここに送ってね。

・NSレコード
NameServerを指すレコード。
ドメイン自身とサブドメインを指定する。

・PTRレコード
Aレコードの逆の名前解決をしたい際に使う。
IPアドレスからドメイン名、ホスト名を知りたい際に使う。
イメージ: 100.100.XXX.XXX は hogehoge.com のIPアドレス

SOAレコード
プライマリのネームサーバ名やゾーン情報の更新日時、ゾーンの情報をリフレッシュするまでの時間など色々な設定を管理する。

 


トラフィックルーティング
Route53には、名前解決する際に問い合わせに対しどのように応答するのか7種類のルーティングポリシーがある。

・シンプルルーティングポリシー
標準的な1対1のルーティング。

・フェイルオーバールーティングポリシー
アクティブ/スタンバイ方式で、アクティブのヘルスチェックに失敗した際に、スタンバイにルーティングするポリシー。Sorryページを登録しておくと自動的に切り替わる。

・位置情報ルーティングポリシー
ユーザーの位置情報に基づいてトラフィックをルーティングする際に使用する。言語別で表示するページが違う場合など、ルーティングを分ける際などにも使える。

・地理的近接性ルーティングポリシー
リソースの場所に基づいてトラフィックをルーティングする際に使う。

レイテンシールーティングポリシー
複数のAWSリージョン」にリソースがあり、レイテンシーの最も小さいリージョンにトラフィックをルーティングする場合に使用する。

・複数値回答ルーティングポリシー
1つのレコードに対して、複数のIPアドレスを登録してランダムに返却されたIPアドレスを返す。ヘルスチェックに失敗しているIPアドレスは、返されないため、正常に稼働しているサーバーに対してのみ分散できる。

・加重ルーティングポリシー
指定した比率で複数のリソースにトラフィックをルーティングする場合に使用する。例えば、サーバーの性能によって処理比率を設定することができる。

 

 以上です。

次回はEC2周りのことを書こうと思います!