Zabbix テンプレートについて
一番最初に書くべきでしたが今回はZabbixのテンプレートについて書きたいと思います。
テンプレートとは
公式の説明では、「テンプレートとは、複数のホストに便利に適用することができるエンティティーのセットのことを言います。」と書いてあります。
これを読んでまず私は、エンティティ-って何?となりました。調べた結果「エンティティー」とは「実体」「一意の対象物」という意味だとそうです。余計難解になった気もしますが、おそらく公式の説明が言いたいことは「テンプレートとは、複数のホストに紐づけることができる監視項目などのセットのことをいいます。」ってことだと思います。監視項目とは以下のものを指します。
・アイテム
・トリガー
・グラフ
・アプリケーション
・スクリーン
・ローレベルディスカバリルール
・Webシナリオ
Zabbixのバージョンによってはもっとあるかもしれません。(この記事の参考バージョンは2.2です。)これらの設定を一つにまとめているのがテンプレートということになります。
具体的な使い方を説明する間に上記した監視項目についてざっくり説明します。まず、
・アイテム
・トリガー
この2つについては以前他の記事で説明しいるので今回は省略します。
・グラフ
これは名前の通りアイテム(取得してきた値)からグラフを作成する機能です。特別な設定をせずに使用することができるシンプルグラフと表示形式や複数のグラフを組み合わせることができるカスタムグラフの2種類あります。
・アプリケーション
Zabbixの設定をする場合、テンプレートに紐づけているアイテムが大量になってしまうことも多いと思います。そんな時のために各アイテムをグループ分けする必要があります。アプリケーションとはその時に使用するグループのことを指します。
・スクリーン
スクリーンとは、Zabbixで監視している情報をグループにして一つの画面上に表示することができます。グラフやトリガー情報などを場所、大きさを直感的に設定し、グループごとの監視画面を作ることができます。
・ローレベルディスカバリルール
ローカルディスカバリを使用すると監視対象である機器のファイルシステムやネットワークインターフェイスの監視を自動的に開始できます。ざっくり説明すると、監視対象ではなく監視項目であるアイテム、トリガー、グラフを自動で作成する仕組みです。詳しくは以下を参照ください。
【ZABBIX】やっぱりLLD(ローレベルディスカバリ)は最高だぜ! | Pocketstudio.jp log3
・Webシナリオ
Webシナリオ監視機能を使用すると、Webサイトの稼働状況を様々な観点で確認できます。監視項目としては、ダウンロードスピード、レスポンスタイム、正常にログインできるかなどがあります。イメージとしては、Zabbixサーバが一般の訪問者を装ってWebサイトにアクセスすることで正常に稼働しているかを監視している感じです。
具体的な使い方
上記した監視項目をWebサーバ用テンプレート、ネットワーク機器用テンプレート、DB用テンプレート、ハードウェア監視用連プレートなど用途を決めてテンプレートを作成することで複数の機器に同様の設定をする場合や新しく追加する場合に一々新規で作成する必要がなくなります。そうすることで、不必要な監視項目を設定してしまい無効化させなくてはいけないなどの対応をする必要がなくなります。いくつかのテンプレートをひとまとめにした親となるテンプレートを作成し、その親のテンプレートを実際にホストに紐づけると管理が楽になります。以下設定のイメージ画像です。
今回色々勉強していく中で、テンプレートはキチンと設定の規則を決めて使うと本当に便利だと思いました。最初にどれだけしっかりと準備するかでその後の運用が大きく変わる印象です。 キチンと準備して作ることができれば引継ぎなども非常に楽になりみんな幸せになります。ですので、細かい設定も大事ですが設定全体の命名規則やまとめ方に注意しようと実感しました。
今回は以上になります。次に何を書くかは未定です。