Zabbix アイテムキーについて
前回記載したアイテムタイプに紐づくキーの設定についてざっくり書いていきます。
アイテムキー(キー)とは
アイテムキーとは「何を監視するのか」を設定する項目です。
監視項目の種類(タイプ)のどこの値を取得したいのかを決める設定です。上に張った画像の矢印の最下部にあたる部分がアイテムキーにあたるイメージです。監視しているログファイルのパスであったり、監視対象上で実行するコマンドやスクリプトであったり、SNMPでやり取りするOIDなどを設定します。
アイテムキーはタイプごとに役割が変わります。
Zabbixエージェントでは、ログファイル監視、エージェント自体の状態、DNSなどのサービスの状態監視、CPUの使用率などを設定できます。詳しくは以下のサイト参照してください。
1 Zabbixエージェント [Zabbix Documentation 2.2]
シンプルチェックでは、pingでの疎通確認、応答時間、ロスパケット率の確認、またssh、 ntp、ldap、smtp、ftp、http、pop、nntp、imap、tcp、https、telnetなどの動作確認などを設定できます。詳しくは以下のサイト参照してください。
5 シンプルチェック [Zabbix Documentation 2.2]
SNMPでは、監視対象のOIDをアイテムキーに設定します。OIDとは、MIB(SNMPに対応した自身のネットワーク機器に存在する管理情報のデータベース、機器情報の集合体)に格納されている個々の管理情報のことを区別するための識別子です。簡単に言うと、自身の機器情報の集合体の中身を一つ一つの情報に区別するための番号です。監視したい情報のOIDをキーに設定することができます。詳しくは以下のサイトを参照してください。
2 SNMPエージェント [Zabbix Documentation 2.2]
Zabbixインターナルでは、Zabbixサーバの起動時間、各種保存されているデータの数、ホスト上の特定タイプの稼働状況などをキーに設定することができます。詳しくは、以下のサイトを参照ください。
8 内部チェック [Zabbix Documentation 2.2]
IPMI監視では、監視対象でサポートされているIPMIのコマンドを設定します。このコマンドにより物理サーバの電源、電力、温度などを監視することができます。詳しくは、以下のサイトを参照ください。
4 IPMI チェック [Zabbix Documentation 2.2]
JMX監視では、キーにjavaのオブジェクト名、属性名などを設定する事で各JMXカウンターから処理を受け付けた回数や用意しているリソースの使用量などを監視できます。詳しくは以下をご覧ください。
14 JMX監視 [Zabbix Documentation 2.2]
前回の記事で書いたタイプに紐づくアイテムキー設定は以上です。他のタイプのものも少しづつ追記していく予定です。